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ねんきん雑学L |
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今年は障害年金の事例を1年間通して掲載したいと思います。
(疾患概念・定義)
私が関わったのはやっと30歳になった女性でした。20代前半から不定期ですが、我慢できないほどの背中の痛みで苦しみました。どこの病院でも原因不明と言われ、対処の方法がありませんでした。そのうち耐え難いほどの全身の痛みが1年の3分の2は続いたのです。朝起き上がれない、起き上がるには母親の手助けがいる、ジュースやスムージーしか喉を通らない、2日に一度点滴をする、全身の痛みで浴槽に入ることができず時々シャワーを浴びる程度、テレビは光りがダメで見ることができない、部屋はいつも暗くしている、めまいや吐き気がする、トイレは壁を伝っていく、気圧の変化により体調が悪くなる、疲労感から歩くのは10分がやっとといった状態でした。家族の送り迎えで病院の受診にだけ外出する程度で、もちろんアルバイトもできません。家族に負担をかけるからということで、障害基礎年金の申請を依頼されましたが、大学病院の医師が障害年金の申請に協力的でなく、診断書作成を拒否されました。医師としては若い女性が一度障害年金に頼れば、治そうとしないし、働かなくなるという見解でした。
何よりもやっと診てくれる医師に出会ったので、この医師の考えに逆らえば、治療をしてくれる病院が見つからないということで、この女性の方から申請をあきらめると言ってきました。
回答者 特定社会保険労務士 堀江 玲子
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老齢・遺族・障害年金・脱退一時金・労災・加入記録の調査、手続き等
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