土地家屋調査士の仕事って?

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福岡!企業!元気!土地建物のワンポイント 《平成24年4月号》
境界損壊罪とは?

 今月号は少し難しい内容です。。

刑法
(境界損壊)
第262条の2

 境界標を損壊し、移動し、若しくは除去し、又はその他の方法により、土地の境界を認識することができないようにした者は、5年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。

 上記にある通り、境界を移動などした時には罪になります。

 当事務所で、実際によくある話ですが、田や畑をトラクター等の農耕機具で作業すると徐々に畦(あぜ)が押されて、移動してしまうことがあります。

 俗に言う、「畦広げ」です。

 例えば、畦の中心が境界で、かつコンクリート杭などの境界標が設置されていれば、境界損壊罪に該当してしまう恐れがあります。

 住宅地では境界を設置していたのに、ブロック塀の工事などを行なって、境界を紛失、亡失してしまうこともあります。これも、境界が存在する土地の所有者に言わせれば、境界損壊罪に該当すると考えることができます。

 土地の境界を守るのは、その土地の所有者もしくは管理者でしかできません。
 工事などある場合は、よく注意して確認を忘れないで下さい。

回答者 土地家屋調査士 福田 憲太郎
福田土地家屋調査士事務所
土地家屋調査士 福田 憲太郎
福岡市対馬小路4-1-101
TEL092-263-5051 FAX092-263-5041
HP: http://www.tochi-con.jp
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