土地家屋調査士の仕事って?

                     前へ<<               >>次へ
福岡!企業!元気!土地建物のワンポイント 《平成27年1月号》
住居表示と所在地番の違い

今月は住居表示と法務局等で記録されている所在地番との違いを説明します。
元々、日本の住所の表し方は所在地番のみで表されていました。

大昔は何々部といった部といわれるものが主流で、郡になる前の住所の表現方法でした。それが、先程の郡になり県になり市にと変遷がありました。
その中で人々が居住する場所を地割地番において地番が住所として扱われることとなっております。
現在は人口増加が進むにつれ住所の管理が煩雑になり役所等が把握しやすくするために、住居表示に関する法律のもと住所が決まるようになっております。

住居表示の住所の区切り方は街区や道路によって分けていて道路を渡れば違う町名、街区は同じ番地と分かりやすく作られています。
ちなみに、昔の町名の割り方は家の裏と家の裏で町名を分けていて、裏の家は違う町名になって分けておりました。(町名の背割)

住居表示の場合、同一所在であれば同じ住所を何度でも使用することができます(賃貸建物の住所等)

しかし、法務局で扱う地番は地番が分筆で増えるごとに新しい地番が与えられます。合筆で2つの土地を1個の土地にして、さらに分筆してもすでに使われた地番は2度と使うことはありません。

  戸籍に記載されている本籍地は住居表示になっていない地番で記載されています。
法務局で謄本などを請求する場合も地番で請求しないといけません。

 今月は以上です。

回答者 土地家屋調査士 福田 憲太郎
福田土地家屋調査士事務所
土地家屋調査士 福田 憲太郎
福岡市対馬小路4-1-101
TEL092-263-5051 FAX092-263-5041
HP: http://www.tochi-con.jp
                     前へ<<               >>次へ
土地家屋調査士の仕事って?リストに戻る