土地家屋調査士の仕事って?

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福岡!企業!元気!土地建物のワンポイント 《平成29年7月号》
土地家屋調査士の仕事って?C

 今月は、少し特殊な建物の種類について説明します。
 賃貸マンションなどで最上階がオーナーの部屋である建物があります。
 その建物の種類はオーナーが住む居宅と、その他の部分である多数の部屋は共同住宅(マンション、アパートのこと)で2種類の用途があるかのように見えます。
 実際の登記の実務では、1棟の建物として扱って、用途としてはオーナーが住む、賃借人が住むためのものであることで、一体でありますので、登記上の建物の種類は【共同住宅】になります。

 しかし、銀行などの住宅ローンを使いたい場合があります。その場合は、区分建物として登記することにより【居宅】・【共同住宅】と1棟の表題部登記がされ、居宅、共同住宅と別々の専有部分が登記されます。これにより、住宅ローンやアパートローンを別個のものとして使う事ができます。

 同じように2世帯住宅も1世帯ずつの建物として区分すれば1棟ではありますが、2個の建物として扱われますので、それぞれ住宅ローンを受けることができます。
 なお、区分登記しなければ、建物の種類は【居宅】になります。

 また、区分建物の要件もありますので、その条件をクリアーしないと登記できませんが、区分登記するメリットはあると思います。

 今月は以上です。

回答者 土地家屋調査士 福田 憲太郎
福田土地家屋調査士事務所
土地家屋調査士 福田 憲太郎
福岡市対馬小路4-1-101
TEL092-263-5051 FAX092-263-5041
HP: http://www.tochi-con.jp
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