リスク法務実務研究会は、弁護士、税理士、社会保険労務士、司法書士、行政書士、不動産鑑定士、土地家屋調査士、弁理士、ファイナンシャルプランナー、保険代理店等の各種専門家によって構成する任意団体です。

土地家屋調査士の仕事って?
前へ<< >>次へ福岡!企業!元気!土地建物のワンポイント 《令和元年5月号》 |
古い地積測量図 |
---|
今月は昭和36年以前の土地の地積測量図について説明します。 土地の地積測量図は法務局に分筆登記、地積更正登記などの登記を行った際に備え付けられるものです。ですので、地積測量図は登記が行われている証明の一部といえます。しかし昭和36年以前の地積測量図は法務局にない場合があります。 分筆登記や地積更正登記は昭和36年以前にも行われていたのにかかわらずです。 その昭和36年以前は現在の登記制度のように土地登記簿が備え付けられてなく、土地台帳制度で役所が管理していました。 土地台帳制度の時代による分筆は申告制度という所有者が役所に分筆しました、という報告とその図面で出来ていた時代であり、その分筆図面を保存する法律もなかったため、土地台帳は残りますが、図面は保存されていません。 土地台帳時代の図面は登記制度に変わるときに法務局に移管されていないため、昭和36年以前の図面がないということです。 私達が業務を行う際に隣接地の所有者の方や、申請人の方が稀に持っていたりします。 それをそのまま境界のポイント復元に利用することはほとんど出来ないことが多いですが、参考になることはあります。 今月は以上です。 回答者 土地家屋調査士 福田 憲太郎
|
福田土地家屋調査士事務所 土地家屋調査士 福田 憲太郎 福岡市対馬小路4-1-101 TEL092-263-5051 FAX092-263-5041 HP: http://www.tochi-con.jp |
