土地家屋調査士の仕事って?

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福岡!企業!元気!土地建物のワンポイント 《令和元年8月号》
公図にない地番

今月は、レアケースですが登記簿謄本にある地番で、何故か公図に載っていないものについて説明します。

ウィキペディアから
公図とは土地の境界や建物の位置を確定するための地図で、一般に旧土地台帳施行細則第2条の規定に基づく地図のことを指す(旧土地台帳附属地図と呼ばれることもある)が、広義には下記のものを包括した概念である。 これら(法14条地図および地図に準ずる図面)は登記所(法務局)が管理し閲覧することができる。
となっています。ですので登記された土地が記載されていすはずです。

しかし、何故かその土地の謄本はあるのに公図に載っていないことがあります。
さまざまなケースがあると思いますが何点か説明したいと思います。

1. 国土調査による手続きの誤り
この場合、国土調査が昭和の年代に行われた場合が考えられます。元々地番があった土地の地番を無くしてしまい、道や水路用地として公図に表記してしまい、そして地番を移記するのを忘れてしまっていた場合が考えられます。
2.国土調査を行なったときに立会をその行政区の区長や、管理者が境界の確認などを行って土地の範囲がはっきりわからないまま、進めてしまい境界を確認してしまった、などがあります。
3.もう一つあるのが、登記が不十分な情報のまま登記されてしまった場合。
これはそもそも土地の存在自体が無いはずなのに登記だけが残っていることが考えられます。
この場合は慎重に調査しないとわかりませんが、極稀にあります。

 今月は以上です。

回答者 土地家屋調査士 福田 憲太郎
福田土地家屋調査士事務所
土地家屋調査士 福田 憲太郎
福岡市対馬小路4-1-101
TEL092-263-5051 FAX092-263-5041
HP: http://www.tochi-con.jp
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