土地家屋調査士の仕事って?

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福岡!企業!元気!土地建物のワンポイント 《令和3年1月号》
区分建物いろいろ

今月も境界立会について説明したいと思います。

  今月はさまざまな区分建物の様態について説明したいと思います。
 区分建物とは、マンションなどそれぞれの部屋が区分されて部屋ごとに取引できるものをいいます。
 区分されていないマンションは共同住宅となっていますので部屋ごとの取引はできません。
 区分されているマンションはそれぞれに所有権があり、他の抵当権や相続による移転登記、売買するための移転登記などの権利をすることができます。
 マンションは基本的には建物が大きく建築されていますが、例えば2世帯住宅は1階を親、2階部分を子が所有することが区分登記をすることにより別個の建物として取引することができます。このためには要件があります。
 それぞれ1階部分と2階部分に独立した玄関などの出入り口、常に行き来できないような構造が必要となっております。
 また、前に戻りまして、区分されたマンションには専有部分、共用部分があり、専有部分が取引対象の部分となります。専有部分は各部屋のことをいいます。
 共用部分は、廊下やエレベーター、エントランスの部分をいい、マンションの為に皆で使用する部分を概ねいいます。  

 区分マンションでない建物で先にでてきた共同住宅がありますが、この共同住宅を区分登記しそれぞれの部屋ごとの建物として取引できるものにすることもできます。
 例えば、10階建ての共同住宅であるマンションを1階から5階まで共同住宅、6階から10階を区分登記されたそれぞれ独立した取引性がある部屋とすることもできます。  

 今月は以上です。

回答者 土地家屋調査士 福田 憲太郎
福田土地家屋調査士事務所
土地家屋調査士 福田 憲太郎
福岡市対馬小路4-1-101
TEL092-263-5051 FAX092-263-5041
HP: http://www.tochi-con.jp
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