土地家屋調査士の仕事って?

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福岡!企業!元気!土地建物のワンポイント 《令和4年2月号》
境界確定の必要性

今月は境界確定測量とは、また必要性について説明します。
境界確定測量とは、1個、または複数の土地を測量して、その土地に接する他の土地との境界を判明させることを言います。境界がわからない場合は建築する建物をどう配置するか、ブロック塀をどこに工事して設置すれば良いかわかりません。このように境界が不明である場合は様々な弊害が生じてしまいます。
また、すでにブロック塀があったとしてもそのブロック塀が境界とは違うこともあります。大抵は驚くことも多いですが、法務局などにある地積測量図による資料が、境界の基本的な図面となりますので、測量した際、現地の状況と境界の線が相違することが判明します。そのような状況がわかると境界確定の必要性が高いこととなります。
境界確定を行うことにより、ブロック塀のやりなおしなど土地所有者同士の双方の意見に基づき、修正をすることができますし、書面により双方で何らかの資料を後世に残すこともできます。
次に、境界確定をしないとできないことがあります。土地の分筆登記、土地地積更正登記が該当します。土地分筆登記は1個の土地を2個以上に分けてそれぞれの土地を売却することのできる土地にします。例えば、家の土地が広く、庭の一部分のみを売却したい時に行います。土地分筆登記を行うには図面が必要ですので、境界確定測量をしないと法務局に登記を行うことができません。
地積更正登記は境界確定測量した時に登記と面積が違うときに行います。地積更正登記は面積が多い場合、少ない場合のどちらでも行うことができます。
特に地積更正登記を行う場面として、土地の面積が登記と相違することが不動産の取引において弊害がある時です。

 今月は以上です。

回答者 土地家屋調査士 福田 憲太郎
福田土地家屋調査士事務所
土地家屋調査士 福田 憲太郎
福岡市対馬小路4-1-101
TEL092-263-5051 FAX092-263-5041
HP: http://www.tochi-con.jp
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