税金ワンポイント

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福岡!企業!元気!のための税金ワンポイント 《令和3年11月号》
電子帳簿保存法の改正の概要

T 電子帳簿等保存に関する改正事項
1,税務署長の事前承認制度が廃止されました。
 これまで,電子的に作成した国税関係帳簿を電磁的記録により保存する場合には,事前に税務署長の承認が必要でしたが,事業者の事務負担を軽減するため,事前承認は不要とされました(電子的に作成した国税関係書類を電磁的記録により保存する場合についても同様です。)。
 【適用時期】
 令和4年1月1日以後に備付けを開始する国税関係帳簿又は保存を行う国税関係書類について適用

2,優良な電子帳簿に係る過少申告加算税の軽減措置が整備されました。
 一定の国税関係帳簿(注)について優良な電子帳簿の要件を満たして電磁的記録による備付け及び保存を行い,本措置の適用を受ける旨等を記載した届出書をあらかじめ所轄税務署長に提出している保存義務者について,その国税関係帳簿(優良な電子帳簿)に記録された事項に関し申告漏れがあった場合には,その申告漏れに課される過少申告加算税が5%軽減される措置が整備されました(申告漏れについて,隠蔽し,又は仮装された事実がある場合には,本措置の適用はありません。)。
 (注)一定の国税関係帳簿とは,所得税法・法人税法に基づき青色申告者(青色申告法人)が保存しなければならないこととされる総勘定元帳,仕訳帳その他必要な帳簿(売掛帳や固定資産台帳等)又は消費税法に基づき事業者が保存しなければならないこととされている帳簿をいいます。
  【適用時期】
 令和4年1月1日以後に法定申告期限が到来する国税について適用

3,下記の最低限の要件を満たす電子帳簿について,電磁的記録による保存等が可能となりました。
(1) 自己が最初の記録段階から一貫して電子計算機を使用して作成
(2) 正規の簿記の原則に従い,整然と,かつ,明瞭に記録されているもの
(3) 次に掲げる要件に従って備付け及び保存
 @ システム関係書類等(システム概要書,システム仕様書,操作説明書,事務処理マニュアル等)を備え付けること
 A 保存場所に,電子計算機(パソコン等),プログラム,ディスプレイ,プリンタ及びこれらの操作マニュアルを備え付け,画面・書面に整然とした形式及び明瞭な状態で速やかに出力できるようにしておくこと
 B 税務職員による質問検査権に基づく電磁的記録のダウンロードの求めに応じることができるようにしていること
  【適用時期】
 令和4年1月1日以後に備付けを開始する国税関係帳簿について適用

U スキャナ保存に関する改正事項
1,税務署長の事前承認制度が廃止されました。
【適用時期】
 令和4年1月1日以後に行うスキャナ保存について適用

2,タイムスタンプ要件,検索要件等について,次のとおり要件が緩和されました。
1,税務署長の事前承認制度が廃止されました。
(1) タイムスタンプの付与期間が,記録事項の入力期間と同様,最長約2か月と概ね7営業日以内とされました。
(2) 受領者等がスキャナで読み取る際の国税関係書類への自署が不要とされました。
(3) 電磁的記録について訂正又は削除を行った場合に,これらの事実及び内容を確認することができるクラウド等(注)において,入力期間内にその電磁的記録の保存を行ったことを確認することができるときは,タイムスタンプの付与に代えることができることとされました。
(注)訂正又は削除を行うことができないクラウド等も含まれます。
(4) 検索要件の記録項目について,取引年月日その他の日付,取引金額及び取引先に限定されるとともに,税務職員による質問検査権に基づく電磁的記録のダウンロードの求めに応じる場合には,範囲指定及び項目を組み合わせて条件を設定できる機能の確保が不要となりました。
【適用時期】
 令和4年1月1日以後に行うスキャナ保存について適用

3,適正事務処理要件が廃止されました。
【適用時期】
 令和4年1月1日以後に行うスキャナ保存について適用

4,スキャナ保存された電磁的記録に関連した不正があった場合の重加算税の加重措置が整備されました。
適正な保存を担保するための措置として,スキャナ保存が行われた国税関係書類に係る電磁的記録に関して,隠蔽し,又は仮装された事実があった場合には,その事実に関し生じた申告漏れ等に課される重加算税が10%加重される措置が整備されました。
【適用時期】
 令和4年1月1日以後に法定申告期限等が到来する国税について適用

V 電子取引に関する改正事項
1,タイムスタンプ要件及び検索要件について次のとおり要件が緩和されました。

タイムスタンプ要件に係るタイムスタンプの付与期間及び検索要件に係る検索項目について「スキャナ保存に関する改正事項」の2?と?と同趣旨の改正が行われたほか,基準期間(注)の売上高が1,000 万円以下である方(小規模な事業者)について,税務職員による質問検査権に基づく電磁的記録のダウンロードの求めに応じることができるようにしている場合には,検索要件の全てが不要とされました。
(注)「基準期間」とは,個人事業者については電子取引が行われた日の属する年の前々年の1 月1 日から12 月31 日までの期間をいい,法人については電子取引が行われた日の属する事業年度の前々事業年度をいいます。
【適用時期】
 令和4年1月1日以後行う電子取引について適用

2,適正な保存を担保する措置として,次の見直しが行われました。
(1) 申告所得税及び法人税における電子取引の取引情報に係る電磁的記録について,その電磁的記録の出力書面等の保存をもってその電磁的記録の保存に代えることができる措置は,廃止されました。
※ 消費税における電子取引の取引情報等に係る電磁的記録については,引き続き出力書面による保存が可能です。 【適用時期】
 令和4年1月1日以後行う電子取引について適用

(2) 電子取引の取引情報に係る電磁的記録に関して,隠蔽し,又は仮装された事実があった場合には,その事実に関し生じた申告漏れ等に課される重加算税が10%加重される措置が整備されました。
 【適用時期】
 令和4年1月1日以後に法定申告期限が到来する国税について適用

                                          以上

回答者 税理士 鵜池 隆充
プラス事務所税理士法人 代表税理士 鵜池隆充
〒810-0001 福岡市中央区天神2-14-8 福岡天神センタービル3階
TEL:092-771-0361 FAX:092-771-0362
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