リスク法務実務研究会は、弁護士、税理士、社会保険労務士、司法書士、行政書士、不動産鑑定士、土地家屋調査士、弁理士、ファイナンシャルプランナー、保険代理店等の各種専門家によって構成する任意団体です。
財務会計の散歩みち
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財務会計の散歩道−内部牽制とモニタリング |
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こんにちは、今年も宜しくお願いいたします。健全な財務管理のためのチェック体制のお話しをしたいと思います。
事前のチェック体制「内部牽制」
次に、「検認」について説明します。これは、社内の文書やデータのやり取りに関して、作成者以外の第三者がチェックを行い、データの処理誤りをなくすことを言います。例えば、会計仕訳について、仕訳ごとに、入力担当者以外の人が、基礎資料と突き合わせて、検印を押すことが挙げられます。また、得意先へ発送する請求書が売上データと合っているか、仕入先からの請求書が仕入データと合っているかは、企業の損益を正確に把握できるかの根幹部分ですので、やはり、手続を踏んでおくべきでしょう。
3点目の「分掌」についても説明しましょう。これは、不正が生じるリスクの高い業務については、ひとりに任せず、業務を2人に分けて、不正が生じにくい仕組みを作ることを言います。具体的には、預金の入金・引出に関して、通帳管理者と会計記帳担当者を別にすることなどを言います。現預金、受取手形、商品在庫、有価証券など、換金性のある資産を管理する場合は、現物を管理する人と情報システムの作業をする人を分けておくような取り組みが大切となります。
ルールの周知徹底 回答者 公認会計士 松尾 拓也
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まつお会計事務所 公認会計士 松尾 拓也 福岡県福岡市博多区綱場町6-15 川野ビル1F TEL092-272-0710 FAX092-272-0711 HP: http://smaken.jp/user/usc_to.cgi?up_c1=43440 e-mail:info@matsuo-kaikei.com ※当記事は、著者の私見であることをお断り申し上げます。 |